[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

 
 

夜の8時。
弟がアイス食べたい言うから、しょうがなくコンビニに行って
買ってきてやると言って家を出た。

 

ちゅーか、だいだいなんでこんな時間に弟はアイスが食べたいて言うんや。
夕ご飯食べてまだ1時間しか経ってへんやん。けど、泣いて言ってくるもんだから、
行かないわけにはいかんかったんや。

コンビニに入ってアイスコーナーに行くと、携帯が鳴った。


「謙也?行ったついでに何か食べるもの買ってきてよ」

「わかったでー」

 

電話は母さんから。
何か食べるモンって…。どんだけ食うねん、うちの家族は。


とりあえず、弟が好きなアイスを選んでかごの中に入れる。
せっかくやし、俺も食おかな。
ガリガリくんもええな。あ、けどこっちの練乳アイスもええわ。
けど、ガリガリくん昨日財前と食ったしなぁ。


ガリガリくんを手に取っては、置いて練乳アイスを手に取る。
それを何回も悩んで繰り返してると、後ろから大声で名前を呼ばれた。


「謙也くんやーん!」

 

大声で俺の名前を呼ぶのは誰や・・・と思いながら
振り返ってみると…。

 

「うわ、髪はねとるでー」

「…お、おう」

「夜やのに、私服とかオシャレさんやなぁ。あたしスウェットやで」

「お、男はいつでもオシャレなん、やで」


…ピンクのスウェットで、髪が長い子。
なんや、俺のこと「謙也くん」って言ってることは
俺のこと知ってるっちゅーことか?

けど、俺こんな子知らんで?

 

「今更やけど…お前、誰や?」

「は?」

 

誰や聞くと、彼女はそう言って驚いた顔を見せた。
いや、俺かて「は」やし。わからんもんはわからへんのや!
けど、しばらく経って彼女は何か納得したように
「そっか!」と言ってにこっと笑った。

 

「眼鏡してえんし、髪おろしてるでかなぁ…」

「(眼鏡…?)」

「けど、声とかでわかってほしかったんだけど」

「いや、声だけじゃわからんときもあるやん」

「隣の席って言ったらわかる?」

 

隣の席?
俺の隣はー…、千尋やな。

…は?待てや、こら。千尋?

眼鏡かけてて横結びしとるあの千尋?

彼女があの千尋?のわけない。

けど、反対側の隣の席は男やで?
やったら女で隣の席言うたら、千尋しかおらんやん。

 

「…千尋か?」

「せいかーい!いっつも喋っとるのになぁ…。千尋ちゃん悲しいっ」

 

泣くマネをする千尋に「キモイわ」と言って軽くたたく。
そしたら千尋は「流石いつもつっこんでるだけあるなぁ」といつものように笑った。

 

なんや、あの眼鏡っ子が眼鏡外して髪下ろすとこないに可愛くなるんか?

 

正直に言うけど、ごっつ可愛いやんけ。

俺はこいつといつも喋ってたんか?いつもふざけ合ってたんか…?

 

「何や、アイス買うん?」

「おう、」

「じゃあ、あたしもアイス食べよかなー…」

 

千尋はどれにしよーとか言いながらアイスを選んでる。
そんな姿が可愛く見えるのは、
きっと眼鏡をしていなくて、髪をおろしているからだ。

いつもの千尋…って思っても、どきどきしてしまう。

 

ほんま、なんで今まで眼鏡かけてたんや?
うちの学校は校則ゆるいで髪下ろしてても大丈夫やろ。

そしたら、ごっつ可愛えのに。

この前「彼氏ほしー」とか言ってたけど、これやったらすぐできるやろ。

ちゅーか、俺が彼氏になりたいわ。

 

「なぁ、千尋」

 

やっと決まったのか、ガリガリくんを手に持って
レジへ向かおうとしていた千尋に声をかけた。

そしたら、千尋は「んー?」って振り向いた。

 

「明日から、眼鏡外してこいや。あと、髪もおろした方がええで」

 

そのあとに小さく、「可愛いから」というと、彼女は聞こえていたのか、
「ありがと。じゃあ、そうする!」と言ってレジへ向かった。

 

次の日、彼女はちゃんと眼鏡を外して、髪を下ろして学校へ来た。

 

 

 

変身ガール

木陰ちゃーん。何や、男の子が呼んどるでー)
(わかったー。今行くー…!?なんや、謙也くん)
(行くなや)(なんで)
(告白やと思うから)(ダメなん?)
(ダメや。お前に告白していいのは俺だけや)
(…え、謙也くん?)






文章グダグダでほんっとすいません;;これから書いていくうちに上手くなっていくといいんだけどな…(笑) さて、今回はコンビニでのお話!コンビニをネタにすると、どんどんSTORYがわいてきます^^これからコンビニネタが多くなるかも…(笑)
(090924)

2style.net